今回の目次
ITエンジニアの種類とそれぞれのスキルセット
一口にITエンジニアといっても実際はもう少し細かい分類ができます。
今回はエンジニアの種類と、それぞれに必要なスキルセットをまとめました。
自身のキャリアを考えてみた時に目的の職種と習得するスキルが合致しているか確かめてみてください。
ITエンジニアの分類は細分化すればかなりの種類がありますが、今回は以下の通り大きく分けて5つ(小分類を含めると9つ)に分類してまとめました。
- プロジェクトマネージャー
- システムエンジニア
- WEBエンジニア・WEBプログラマー
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
- ネットワークエンジニア
- インフラエンジニア
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
それぞれ見ていきましょう。
プロジェクトマネージャー
チームをまとめ、スケジュール、予算、人員構成、他部門との調整を担当。責任者。リーダー。
システムやWEBページ、アプリなどのIT商品を作る場合、大抵複数のエンジニアからなるチームで開発が行われます。プロジェクトですね。
このチームの責任者がプロジェクトマネージャーです。案件の内容、納期、規模、予算等から、開発の状況をマネジメントします。場合によっては他社のエンジニアも動員して制作にあたる場合もありますが、そういった時の人員管理などもプロジェクトマネージャーの仕事です。
また、開発のリーダーというチームの内側の仕事と、チームを代表してお客様との交渉や調整を担当するチームの外側の仕事という両面性があり、コミュニケーション能力を駆使して、動くことになります。プロジェクトがスムーズに進むようにチームの内外で動き回るのがプロジェクトマネージャーです。
必要となるスキル
- 高いコミュニケーション能力
- 開発経験、IT技術、予算や人員管理に関する豊富な知識
- 周囲に対する気配り、気遣い
- チームをまとめるリーダーシップ
- 経営的視点
システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)は、システムの設計・開発・テストを行う職種です。クライアントがシステムによって何を実現したいのかといったことのヒアリングをし、どのようなシステムにするかを設計します。そして仕様書と呼ばれる、システムの全体図が記されたものの作成や詳細な設計などをします。設計ができたら、設計をもとに、プログラマーにシステムの作成を依頼します。状況によってはSE自身もプログラミングをすることもあります。
プログラマがシステムを作成したら、そのシステムをテストするのもSEの仕事です。クライアントにシステムを納品する前にバグや不備がないかチェックします。
必要となるスキル
- 高いコミュニケーション能力
- IT技術、知識
- IT技術の移り変わりへの敏感さと学習
WEBエンジニア・WEBプログラマー
WEB制作を担当するエンジニア、プログラマーです。ショッピングカートを使ったECサイト、SNS、動画配信、などなど、新たなWEBシステムが登場している昨今、高い技術力と、常に新しい技術を取り入れていく姿勢が求められます。システムの内、ユーザーに近い領域を担当するフロントエンドエンジニアと、ユーザーから遠い領域を担当するバックエンドエンジニアに分類できます。
■フロントエンドエンジニア
主にユーザーが直接触れる要素に関するエンジニアです。
html、CSSは必須のスキルとして身につけていて、さらにJavaScript、PHPなどの技術、知識を用いて、目的のユーザーエクスペリエンスや、それを実現するユーザーインターフェースを考え、コーディングする能力が求められます。
さらにこのような能力を前提に、SEに対して技術的な側面からのアドバイスができることも求められる事があります。
必要となるスキル
- html、CSS、に加え、JavaScript、PHP等の専門スキル
- クライアントのニーズ達成のための考察力、知識
- コミュニケーション能力
■バックエンドエンジニア
ユーザーのブラウザ上の技術を主に扱うのがフロントエンドエンジニアなのに対して、バックエンドエンジニアはWEBサーバー上の技術を扱うのがバックエンドエンジニアです。サーバーサイドエンジニアとも言います。使用言語としてはPHPやJava、Perl、Python、Ruby、Scalaなどが挙げられます。最近の傾向として、
必要となるスキル
- PHP、Java、Perl、Python、Ruby、Scalaなどのサーバーサイド言語のスキル
ネットワークエンジニア
コンピューターネットワークの、
ネットワーク設計、
システム構築、
保守管理
などを行う技術者のことをネットワークエンジニアと言います。
クライアントやユーザーの意向に沿ったネットワークの設計、構築のために、ヒアリング力、コミュニケーション能力が必要です。また、トラブルの際など、ネットワークの知識の乏しいユーザーにもわかりやすく説明する能力も必要です。ネットワークの必要性の増大に伴って、今後もネットワークエンジニアの需要は拡大傾向で、不正アクセス対策、ネットワークトラフィックの渋滞対策など、新しい仕事も出てきています。
必要となるスキル
- コミュニケーション能力、ヒアリング能力
- クライアント、ユーザーに対するわかりやすい説明能力
- ネットワークに関する専門知識
インフラエンジニア
IT業界で言うインフラとはデータのやり取りをする仕組みのことで、IT機器を用いてインフラを整備するのがインフラエンジニアです。トラブルやバグへの対応は24時間いつ発生するかわかりません。そのため、夜間や休日も急な勤務が発生する可能性があります。物理的な作業も伴うこともあり、エンジニアとしては体力がいる仕事になります。
インフラエンジニアは大きく2つのエンジニアに分類できます。一つはサーバーエンジニア、もう一つはネットワークエンジニアです。
■サーバーエンジニア
サーバーエンジニアはサーバーの設計、サーバー構築、サーバー保守などを行います。サーバーを動かすアプリケーションに関する仕事の他に、実際にラッキングや配線など、物理的な作業もあります。
必要となるスキル
- サーバーに関する知識、
- 障害対応に足る体力
- コミュニケーション能力
■ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアはネットワークの構築、運用、保守です。サーバーエンジニアがサーバーを動かすアプリケーションを扱うのに対し、ネットワークエンジニアはネットワークをつなぐアプリケーションを扱います。扱う対象が異なりますが、インフラの構築、保守などをメインの業務とするという意味で、似た職種と言えます。
必要となるスキル
- ネットワークに関する知識
- 障害対応に足る体力
- コミュニケーション能力
まとめ
いかがだったでしょうか。ITエンジニアも幅広い職種がありますね。自身の特性やスキルセット、キャリアなどを考慮してこれからの職種を選択してみてはいかがでしょうか。