エンジニア(技術者)の派遣というと、みなさまはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
元々日本のIT業界というのは、SES契約(システムエンジニアリングサービス)というよく分からない契約形態が横行しています。
このSES契約というのは、中小のITシステム開発会社が雇っている正社員をクライアント先(客先)に常駐させて、ほぼそこの現場で働かせるという勤務形態のことを指します。
そう、やってることは派遣となんら変わらないのにSES契約という形で働かせているのです。
ではなぜ派遣契約ではなくSES契約なのか?
派遣とSES契約の建前上の違いは「指示系統の違い」です。派遣は客先のエンジニアや上司から直接指示を受けて良いのですが、SESにおいては派遣元である受注会社しかそのエンジニアに仕事の指示することはできません。
本当にこれが守られるのであれば特に問題はないのですが、実際はそんなわけはなく、現場では普通に客先での上司に指示を受けているエンジニアが多いのが現場です。
それでは本音レベルでなぜSES契約がいまだに多くなっているかというと、日本のIT業界の「多重下請け構造」が原因とされています。
日本における「派遣法」では多重派遣は禁止されているので、末端の中小IT企業は法的に一次派遣しかできないのです。ですが、日本の今のITの商流は5次請け、6次請けなんてケースも珍しくなく、一般派遣の許可要件というのも中小にとっては厳しいものとなっているので、このような契約がまかり通っているわけです。
SES契約は委託契約と言って、成果物関係なく時間制で給料が発生する仕組みになっていますが、実際の現場では求められる以上に客先で働かせることも多く、現在のIT業界の癌とも言える雇用形態なのです。
そこで思うのは、「普通にエンジニア派遣で働けばいいじゃん?」といった事です。
そうです。わざわざIT業界の悪しき慣例である多重下請け構造に巻き込まれる必要などなく、始めから派遣として働けば良いという発想。
最近では正社員並みの福利厚生をサービスとして提供している派遣会社も珍しくありません。
給料も3,000円/時間を超えるような仕事が珍しくなく、客先常駐で正社員として働く必要はどこにもないとさえ言えるでしょう。
今回の目次
エンジニア(技術者)の3種類の働き方
エンジニアには大きく分けて3通りの働き方があります。
それは、正社員・派遣・フリーランスの3通りです。
この3種類の働き方には、簡単に行って次のようなイメージがあると思います。
正社員
安定性は高いが、仕事を選べない。
派遣
自由な時間は増えるが、不安定で給料が安い。
フリーランス
実力次第で高単価を見込めるが、不安定だし税金や社会保障の手続きが面倒。
このうち、正社員に対するイメージは大体間違っていないのですが、派遣とフリーランスに対するマイナスイメージはことITエンジニア全般に限っては現在、ほとんど正社員と変わりはないと考えていいと思います。
なぜなら、現在のITエンジニア人材不足によってある程度のスキルを持っているエンジニアが食いっぱぐれることはありえないし、エージェントや派遣会社の充実によって、福利厚生やサポート体制が整ってきているからです。
スキルアップを望む人はフリーランスや派遣を選べばいいし、会社ブランドや安定を望む人は正社員を目指せばいいのです。
フリーランスと派遣の違い
ある程度自分の好きな案件で働くことができてスキルアップしていきやすい両者ですが、フリーランスに向いている人と派遣に向いている人というのがあります。
フリーランスに向いてる人= 実力をつけてがっつり稼ぎたい人。
派遣に向いている人= 自由時間がある程度欲しい。もしくは経験が浅い、または未経験。
今のご自身のフェーズや気持ちに合わせて勤務形態を決めていきましょう。
派遣会社TOPランキング
今回はそのうちの派遣形態で働く人にオススメのエンジニア向けの派遣会社を徹底比較し、ランキング形式で発表していきたいと思います。
第1位:リクルートスタッフィング
特徴
リクルートブランドにより大手企業案件多数!
正社員も目指せる紹介予定派遣型多数
社会保険も加入可能!
一定条件を満たせば有給資格付与
選べるスキルアップ研修
こんな人にオススメ
大手企業でスキルアップしながら働きたい!
ゆくゆくは正社員を目指していきたい。
リクルートスタッフィングは総合派遣会社ではありますが幅広い業種を扱っていますので、当然IT関連の求人も多数取り扱っています。また、「未経験OK」、「紹介予定派遣」といった求人も多数用意されていますので、未経験だけどIT業界に飛び込んでみたいと言う方にもオススメです。
サポート体制も厚く、無料でPCスキルを磨けるe-learningといったサービスも受けることができます。
第2位:パーソルテクノロジー
特徴
登録拠点が東京・大阪・名古屋にあり、全国各地に案件保有!
専門性の高いコーディネーターによる丁寧でユーザーの親身になった対応。
IT/Web関連の案件だけではなく、機械・電気・CADオペレーターなど、多種多様な案件を有する。
こんな人にオススメ
地元で働きたい!
多彩な案件の中から自分にあった案件を選びたい。
コーディネーターの質にこだわりたい。
2017年に大手派遣会社である「インテリジェンス」と「テンプスタッフ」が合併してできたのが「パーソルグループ」で、パーソルテクノロジーはその中でもITエンジニア派遣に特化したサービスです。
全体的に時給2,500円以上のハイレベルな求人が多く、派遣と言えども給料にこだわりたい人に向いています。
登録方法に2通りあり、簡単にWebで登録を済ませて求人に応募するのと、実際に来社してコーディネーターに相談を受けながら登録することもできます。
第3位:リツアンSTC
特徴
業界トップクラスの給与水準
派遣会社に正社員として入社し、そこから顧客先へと派遣する「常用型派遣」
こんな人にオススメ
派遣だけど給料にもこだわりたい!
派遣だけど正社員並みの待遇を受けたい!
リツアンSTCは派遣会社に社員として登録しながら派遣先で業務を行うスタイルのIT専門の派遣会社です。
正社員としての待遇を受けながらも、派遣先の会社が気に入ればそこに転職することも許されると言う懐の深い会社です。
第4位:ソフトウェアジョブス
特徴
テスト・品質案件に特化した派遣会社
コーディネーター・営業・サポートの3チームからなるフォロー体制
こんな人にオススメ
テスト・検証案件を通してキャリアアップを図りたい!
現在テストエンジニアをしているがもう少し自由な時間が欲しい。
テストウェアジョブズは日本では珍しいテスト・品質案件に特化した派遣会社です。
すでにテストエンジニアの人はもちろん、テスト工程や品質に関する知識・スキルを身に付けることで上流工程への参画を狙っている人にもオススメです。
第5位:テクノウェイブ
特徴
交通費全額支給(派遣で交通費支給率は僅か20%。 ※東京都産業労働局の調査(2013年度)
現地での登録はもちろん、LINEやSkypeのビデオ通話にて登録も可能!
プロのエンジニアのプログラミング動画を見て無料で学習できる!
こんな人にオススメ
エンジニア派遣に興味があるが登録に行くのが面倒臭い
パソコン自作できるくらいITに詳しいが実務経験はない。
テクノウェイブはエンジニアとして活躍している人はもちろん、まだ経験が浅かったり未経験の若年層(〜45歳)の人をターゲットとしたIT専門の派遣会社です。
交通費全額支給と言うのも嬉しいところです。
とりあえず稼ぎたいなら、ITエンジニア【IT派遣テクノウェイブ】
まとめ
いかがだったでしょうか?
色々とエンジニアに関する派遣会社を比較して行く中で、 1、2位のリクルートエージェントとパーソルテクノロジーに複数登録しておけばまずまず満足の行く案件に近づけるのではないかなという印象を受けました。
3〜5位は大手ではないのですが独自の長所を持っている派遣会社を選ばせて頂きました。
中途半端な大手の派遣登録会社に行くよりは、こちらの方が目的実現の度合いが高まるのではないかと考えたからです。
しっかりと吟味して、後悔のないエンジニアライフスタイルを送りましょう!!