フリーランスになって、年収は本当に増えるの？
フリーランスになって、どれくらいの収入が得られるのか、というのはフリーランスを目指す方にとって最も気になるポイントの一つだと思います。今回はフリーエンジニアの収入について調べてみました。
手取り金額のシミュレーション
ここでは個人事業主のフリーランスの収入について年単位でシミュレーションしてみたいと思います。
計算式としては、
総収入金額–所得税：｛(総収入金額-必要経費-所得控除額)×所得税速算表の税率-所得税速算表の控除額｝-住民税–国民健康保険料
＝手取りの収入金額
となります。
以下、順に計算していきます。
総収入金額
まず事業の売上が収入になります。案件報酬の1年分ですね。この金額が、例えばレバテックフリーランスの場合ですと平均748万円とのことです。今回はこの金額をもとに計算します。
所得税
順に計算していきます。
収入から経費を引くと所得が算出されます。
例えば月3万円の経費が掛かったとして、１年で36万円の経費です。
収入：748万円 － 経費：36万円 ＝ 所得：712万円
給与所得者の場合は会社が年末調整で支払額の算出をしてくれますが、個人事業主は自分で確定申告をすることになります。
確定申告では、状況によって様々な控除が受けられます。また、青色申告か白色申告かなどでも変わってきますが、ここでは白色申告、基礎控除の38万円だけ考慮します。
所得：712万円 － 控除：38万円 ＝ 課税される所得金額：674万円
そしてこの額に所得税率をかけて所得税額を算出します。所得674万円に対しては20%の税率がかかります。
課税される所得金額：674万円 × 税率：20% ＝ 所得税額：134.8万円
ここから所得税速算表の控除額42.75万円を引いて、納税額を算出します。
所得税額：134.8万円 － 控除：42.75万円 ＝ 所得税納税額：92.05万円
手取り金額
所得税の計算はこれでできました。ここからさらに住民税と国民健康保険料を引くのですが、計算がかなり煩雑になりますし、住所でかなり変わってきますので、一例で結論だけ申しますと、東京都23区在住と仮定すると、
住民税：約68万円
国民健康保険料：約65万円
となります。
収入から税金と国民健康保険料を引いて、手取り額を出してみましょう。
総収入金額:748万円 － 所得税:約92万円 － 住民税:約68万円 － 国民健康保険料：約65万円
＝ 約523万円
ということで、東京都23区在住でレバテックフリーランスの平均報酬額を稼いだ場合の手取り金額のシミュレーションをしてみた結果、手取り金額は約523万円という事になりました。
いかがだったでしょうか。今回のシミュレーションはあくまで一例ですが、おおよその目安として参考にして頂ければと思います。
今回参考にしたエージェント、レバテックフリーランス、まだ登録してないという方は登録してみてはいかがでしょうか。正直、平均で年収748万円というのは凄いと思います。
