就職面接などとは違い、失敗がさほど怖くないフリーランスエンジニアの商談(案件はいくらでもありますので)。
とはいえ、できることならそんなにお見送りされたくない、というのが人として本音であるのは間違いありません。
条件が良く、仕事内容も希望と合致するような案件などはなおさらで、落とされないような準備を入念に行い、商談成立させたいところです。
そこで今回は、商談を成功させるための4つのコツを紹介していきたいと思います。
今回の目次
商談相手にアピールするための4つのコツ
◯PCやタブレットを用いて成果を見せる
フロントエンドエンジニアの場合、PCやタブレットを持って行き、商談相手に実際に開発に携わったWebサイトなどを見せて、実績をアピールしましょう。
「このサイトの、〇〇の部分をデザイン/コーディングしました」などとより具体的に仕事内容を説明しましょう。
この場合、PCじゃなくてもスマートフォンでも全然大丈夫です。特に今はインターネットに触れる割合はPCよりもスマホが勝ってきてますからね。
◯スキルの説明はより具体的に
一番重要とも言える項目です。
フリーランスの商談の場は、相手も同じエンジニアである場合がほとんどなので、スキルに関して抽象的な表現は避け、実務体験に基づいた具体的な話をしましょう。
相手もエンジニアということもあって、少し専門的な用語を連発するくらいがちょうどいいのです。
「JavaScriptを得意としています」などというだけでは、実際にどのくらい書けるのか相手側には伝わらないので、
「とあるWebサイトをJavaScriptで開発していたのですが、ブラウザの種類によってHTMLやCSSの解釈が異なるので、複数のブラウザで同じように動作するようにプログラミングをするのが大変でした」とか、
「フロントだけではなく、Node.jsを用いてサーバーサイドでJavaScriptを動作させることができます」など、
より実体験に基づいた具体的な話をしたほうが、相手も「このくらいできるんだな」と納得することでしょう。
◯あまり詳しくないお題の時は、正直に
一口にITといってもその領域は幅広く、どんなにすごいエンジニアであっても、知らないことがあるのが普通です。知らない単語が出てきたら正直に、
「前の職場ではあまり関係がなかったのであまり詳しくありません。しかし、軽く概要くらいなら知っています」とか、
「少し触ったことがある程度です」
などと言いましょう。見栄を張って答えても後々ボロが出てしまうとかえって印象が悪くなってしまいます。
◯最後の質問タイムでやる気をアピール
企業側からエンジニアに対する質問が大方終わったら、次はエンジニア側から企業側に質問する時間が設けられます。
商談相手との対話に手応えを感じ、単価や仕事内容にもある程度の納得感が得られたら、「何もありません」で大丈夫です。
しかし、アピール不足だったり、ここで終わると少し寂しいような空気を感じた場合、2、3個質問を用意していると良いでしょう。
例えば、
「今日の話を通して、現場に入る前に、私に何か勉強しておいてもらいたいことはありますか?」
などと質問すれば、具体的に自分に何が足りないのかわかりますし、主体的な姿勢をアピールできます。
仕事とは全然関係ない質問でも大丈夫です。
「みなさん休日は何をされてる方が多いんですか?」とか、
「ランチタイムは皆さん一緒に食べたりされてるんでしょうか?もしそうなら私もご一緒させてください」
などといった質問でも、その場が和む可能性がありますし、コミュニケーション能力をアピールできます。
まとめ
いかがだったでしょうか。フリーランスとクライアントの商談の場は、エンジニア同士ということもあり、かなり専門用語が飛び交う特殊な空間です。
しかし、知らないことがあったとしても慌てないでください。むしろ、世の中知らないことがほとんどというのが人間というものです。
「あまり詳しくはないのですが、興味はあります」と前向きな姿勢を見せられれば、素直な人間性を評価され、逆に好印象を残す可能性だってあるのです。
以上のことを踏まえ、終わった後に後悔の残らないような商談になるよう心がけていきましょう。