Java案件とJavaエンジニアの今後の将来性は?

開発環境を選ばず、オブジェクト思考の入り口として広く知られるプログラム言語、JAVA。

今回は、JAVAが必須とされる案件や市場動向を探り、今後のJAVA案件やエンジニアの将来性を見ていきたいと思います。

JAVA案件の数

様々な求人サイトの案件情報で、必須スキルの欄にJAVAと書かれた案件はとても多いのですが、他の言語と実際に比べて見るとどうなのでしょう。

下の図は主要なフリーランスエージェントの案件検索において、JAVAと検索してでた数字と総案件数、JAVA以外のプログラミング言語の数字を並べたものです。

総案件数 JAVA PHP JavaScript Ruby python JAVAが占める割合
エージェントG 1424 341 249 207 122 44  約24%(1位)
エージェントR 675 112 108 149 74 29  約17%(2位)
エージェントP 1531 293 193 122 49 25  約19%(1位)
エージェントF 672 263 101 129 60 36  約39%(1位)
エージェントJ 2017 339 340 229 96 71  約17%(2位)

これを見ると一目瞭然なのですが、JAVAを必須スキルとする案件は依然として多く、エージェント5社中3社で1位となっています。

一時Rubyなどの言語に押され気味になっている印象があったJAVAですが、まだまだ数としては一番多く、ITの現場で必要とされていることが分かります。

JAVA案件の将来性

世界的に見たプログラミング言語の人気を知る際によく引用されるTIOBE Index(プログラミング言語のランキング。

2018年5月時点での結果は次のようになっています。

これを見ていて分かるのは、長らくJAVAとC言語がトップ1、2を争っていることでしょうか。あとはPHPが徐々に他の言語にとって変わられているのかなという印象。日本で人気のRubyは海外ではそこまででは無いようです。その他は地味な上下動を繰り返しているような印象です。人工知能などで伸びそうなPythonですが今のところそんなでもないんですね。でも今後は分かりません。

JAVAの地位が大きく下がるようなことは考えにくい

JAVAとC言語に共通することはどちらもコンパイラ言語だということ。

コンパイラ言語とは動的言語とも呼ばれ、分かりやすくいうと、コンピューターが読み取りやすい一手間を加えることによって、とても動作が速い言語のことです。コンパイラ言語の逆はインタプリタ言語といい、簡略な表記で書けるのですが、動作は少し遅くなってしまうのです。

JAVAとC言語の比較でいうと、JAVAはそれまでのC言語やC++の良いところを踏襲して生まれた言語ですから、今後JAVAの地位が大きく下落するようなことはまず無いということが言えるのです。

JAVAエンジニアが年収UPするには?

数多いプログラミング言語の入り口として学習されることも多いJAVAですが、JAVAを覚えたエンジニアが次に身に付けたいスキルとはなんなのでしょう。

1、オブジェクト思考の他言語の習得

JAVAはオブジェクト思考言語の代表格だと言われます。

オブジェクト思考とは非常に難しい概念なのですが、簡単にいうと「プログラミング言語を実際のモノとして捉える」ことだと思います。

例えば、自動車を例にすると分かりやすいのですが、我々の大半は自動車がどのような成り立ちで組み立てられ、どのような装置を組み合わせて動いているか厳密に理解している人は少ないと思います。

でも、自動車に乗る人はそんなことが分からなくてもキーを回せばエンジンがかかることを知っていますし、アクセルを踏めば前進し、ブレーキを踏めば止まることを知っているのです。

「歩くより速く移動したい」と誰かが考えた時に、1から物理を学んで滑車や装置を作ってそれを叶えていくのがオブジェクト思考以外の言語だとするならば、オブジェクト思考の言語は仕組みは分からなくても車の動くための操作を覚えるというわけです。

このようなオブジェクト思考のプログラミングは、大規模な開発などに適していますし開発の工数を減らすことにも繋がるので、ITの現場で現在使われている言語のほとんどはオブジェクト思考の言語なのです。

JAVAを学んでオブジェクト思考を理解しているエンジニアの方は、JAVAだけではなくRubyやPHPなどといった他のオブジェクト思考の言語も理解しやすいと言われます。

複数の言語を習得することによりより自分の市場での価値を高めていきましょう。

2、コミニュケーションスキル

JAVAは金融の管理システムや生産管理システムなどといった非常に大規模な開発に適しているとされ、実際にそのような案件が多いです。

そのような現場でものを言うのはちょっとしたITスキルの大小というよりかは、コミニュケーションスキルといっても過言では無いでしょう。

書籍とPCを使い黙々と勉強するのも良いですが、色々な方法でコミニュケーション力を高めていくのが実はJAVAエンジニアが収入を増やしていく秘訣になるのかもしれません。

3、データベースについての知識

JAVAは大規模なシステム開発に向いている言語なので、それに付随するデータベースに関する知識があるとなお良いとされています。

一番有名なデータベースとして、Olacle社が提供しているオラクルデータベースと言うのがありますが、そのOlacle社の認定するJAVA資格はJAVAの認定試験の中で一番有名となっています。少し難しいかもしれませんが取得できれば大きなアピールになることは間違いなしです。

まとめ

いかがだったでしょうか。なんとなくRubyやPythonなんかと比べて華が無いような印象もあるJAVAですが、安定性・汎用性などで大きく優っていて今後も需要がなくなるようなことはまず無いと言うことが分かりました。

プログラミング初心者の方がJAVAを最初に選ぶのも大いにアリですし、JAVAをすでに習得している人は周辺知識や技術を学んでいくのが良いでしょう。

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