今回は、サーバーサイドで動作するJavascriptとして最近注目を集めているNode.jsについてのオススメの入門書５つを紹介していこうと思います。

Node.jsは、ノンブロッキングI/Oというモデルを採用することにより、大量の情報の処理を瞬時に行えるのが特徴です。ユーザー側のストレスを最大限抑えてくれるということでソーシャルゲームやWebアプリなど様々な場面で利用されています。

JavaScriptの知識を持っている人なら、今、是非とも学んでおきたい分野だと言えます。

今回の目次

1 Node.jsの入門書としてオススメの本

Node.jsの入門書としてオススメの本

JS+Node.jsによるWebクローラー/ネットエージェント開発テクニック

・著者：クジラ飛行机

・価格：3456円（2016年12月1日現在）

・出版社：ソシム

・ページ数：432

・発売日：2015/8/31

JavaScriptの基本を理解し、それを生かしてどうしていこうかと考えている人に向けた本です。

「node. js」だけではなく、「phantomJS」「CasperJS」「Electron」など様々なツールを使用しています。Webクローラーの作成という目標に向かいながら、それらのツールの使い方が学べるような構成になっています。それらのツールについてもっと掘り下げたいという人にとっては向かないかもしれません。Node.jsについて書かれた本の中では、割と新しい本であるところも高ポイントです。

初めてのNode.js-サーバーサイドJavaScriptでWebアプリを開発する。

・著者：松島　浩道

・価格：3455円（2016年12月1日現在）

・出版者：ソフトバンククリエイティブ

・ページ数：384

・発売日：2013/3/15

Node.jsの入手やインストールに始まり、webアプリケーションの開発まで丁寧に解説してくれる参考書です。Node.js初心者の方には最適の入門書と言えますが、もう発売から３年以上経っており、node.jsが現在発達途中の言語ということもあって、幾つかの内容は既にバージョンが新しくなっているようです。特に、Node.jsにとっては大事なモジュールであるexpressのバージョンが現在では新しくなっている点は残念なところです。しかし、JavaScriptを一定レベルで理解していて、Webアプリの開発などにそれを生かしたいと考えているような人にとっては、現段階では最も適した入門書と言えるのではないでしょうか。

現場で通用する力を身につける　Node.jsの教科書

・著者：掌田津耶乃

・価格：3180円（kindle版）（2016年12月1日現在）

・出版社：マイナビ出版

・ページ数：332

・発売日：2014/3/25

「初めてのNode.js-サーバーサイドJavaScriptでWebアプリを開発する。」よりも「Webアプリを作る」ということにフォーカスした実践的な入門書です。説明が初心者に優しく書かれており、実践的なNode.jsの運用方法について学ぶには最適の参考書です。ただし、サンプルプログラムなどの記述において、幾つか誤字誤植があるようで、本の通りに動作しないことが見受けられるようです。Kindle版で無料サンプルが読めるので、そちらを読んでみてから購入するか決めるのがいいでしょう。

サーバサイドJavaScript　Node.js入門

・著者：清水俊博、大津繁樹、小林秀和、佐々木庸平、篠崎祐輔、高木敦也　他

・価格：4104円（2016年12月1日現在）

・出版社：KADOKAWA/アスキー・メディアワークス

・ページ数：637

・発売日：2014/2/27

日本国内で初めてのNode.jsについての専門書です。これを読んですぐNode.jsでWebアプリが作れるようにはなりませんが、「Node.jsとは何か？」を学ぶには今のところ最適な書と言えるでしょう。８人による共著なので場所によっては内容がちぐはぐだったり、今まで出てこなかったような単語が突然出てきたりするようですが、仕事でNode.jsを使う必要が出てきたような人にとっては、必需品とも言える本かもしれません。

実践Node.js プログラミング

・著者：Mike Cantelon (著), Marc Harter (著), T.J. Holowaychuk (著), Nathan Rajlich (著), 生越昌己 (監修)

・価格：3888円（2016年12月1日現在）

・出版社：翔泳社

・ページ数：472

・発売日：2014/6/10

「実践」という名の通り、サンプルを実働させていく過程において、サーバーサイドでユーザーの膨大な要求に応えてくれるNode.jsの特徴が学べる参考書。入門書としても機能していて、Node.jsの基礎から色々な活用法まで、実践を通して理解出来る作りになっています。Webアプリケーション以外の活用法にも触れられているので、Node.jsが好きな人で、より幅を広げたいと思っている人にもオススメの本です。

まとめ

最近利用されることが多いにもかかわらず、それに関する書籍が日本ではまだ少ないんだなというのが今回記事を書いていて思いました。これからNode.jsを学ぼうという方は、今回紹介した本の中から特に気になったものを１、２冊購入して、Web等を活用して勉強しつつ、新書を待つ、というのもアリかもしれませんね。