今回の目次
評価が高まっているSQL~データベーススキル
今回は、「データ抽出」などのITエンジニアとして非常に重宝されるスキルが身につけられる言語として有名なSQLについて書かれた本を紹介していこうと思います。
データ抽出などのデータ操作がなぜ重宝されるのかと言いますと、ある会社が売り上げアップなどの施策を打ち出したいような時、具体的な数字を出すためには過去の膨大なデータの中から欲しい情報だけをピックアップする必要があるからです。
ECサイトを例にとります。ECサイトでは、ユーザーの購入履歴やユーザー情報などのデータが蓄積されているわけですが、クリスマスや年末にかけてセールを行いたいような時、過去◯年分の12月のデータを詳しく調べる必要が出てきます。
例えば、「いつに最も商品が売れたのか?またその商品は?」とか、「その時の男女比率はどうだったか?住んでいる地域は?」などを具体的に見える数字として抽出する必要があるわけです。
そんな時に役に立つのがエンジニアのSQLを使ったデータ抽出スキル、と言うわけです。
会社の売り上げなどに関わるスキルですから、当然、重宝されるということですね。
SQLとは??
RDBMS(関係データベース管理システム)に操作や定義、制御などの命令を下すためのデータベース言語。
IBMが世界初に開発したRDBを操作するための言語として登場した「SEQUEL」が元になっており、現在では、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、MySQLなど、様々なデータベースで適用されています。
SQLを学びたい時おすすめの参考書
「スッキリわかる SQL 入門 ドリル215問付き!」
・著者:中山 清喬 , 飯田 理恵子
・価格:3024円(2017/02/21現在)
・発売日:2013/4/19
・ページ数:491ページ
SQLを学ぶにあたって、一番大事なこととはリファレンス的な入門書を読んでわかったような気分になることではなく、実際に手を動かしながらデータベースにSQLによる命令を与える練習を行うことです。
こちらの本は、タイトルにドリルとあるように、ひたすらデータベースに対して 用途に合わせたSQL文による命令を書いていくのですが、例題の数が他の教本と比べてもとても多く、SQL初心者がSQL文を書くということを体で覚えていくのに最適な参考書となっています。
SQLの練習にはデータベース環境が必要不可欠ですが、こちらの本ではWebブラウザにおいてSQL文の実行を確認できる環境が用意されていますので、煩わしいデータベースのインストールや環境設定などを行わなくても良い点もメリットの一つです。
「SQL ゼロからはじめるデータベース操作」
・著者:ミック
・価格1015円(kindle版 2017/02/21現在)
・発売日:2010/6/29
・ページ数:336ページ
SQLとデータベースの達人である著者が、SQLやデータベースに対する知識を持たない初心者に向けて書いた、非常に親切で丁寧な解説が特徴とも言える入門書です。
SQLによるデータベース操作の基本と言える構文、関数、句などがふりがな付きで優しく解説されていて、データベースに関する基礎知識についても説明されています。
付録としてサンプルプログラムや学習環境としてPostgreSQLもついています。
本当に基礎的なものばかりではなく、ウィンドウ関数など多少高度な内容についてもわかりやすく理論的に解説されています。
偏りなくSQLに関する知識が学習できるという点において、とても充実した内容の入門書と言えます。
「達人に学ぶSQL徹底指南書」
・著者:ミック
・価格:2592円(2017/02/21現在)
・発売日:2008/2/7
・ページ数:320ページ
こちらの本は、SQLの達人である著者が、初心者から抜け出すために必要な知識や技術を余すところなく解説している参考書です。
したがって、ターゲットはSQLの基本的な知識やスキルを持っている方となっています。
SQLという言語の構造をより深く理解するために必要な集合論や三値論理についての解説もあり、SQLという言語が好きになって、より極めたくなってしまった人にオススメの一冊となっています。
まとめ
SQLについてのみ書かれた参考書は、今のところ数が少ないという印象がありますが、今回紹介した3冊をマスター出来れば、基礎〜中級程度のSQL分は難なく書けるようになると思います。
SQLを学ぶことによりデータベースのエキスパートになることで、よりエンジニアとしてスキルアップしていきましょう!!