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フリーは下流工程の方が安定して働ける
これは本当です。なぜなら、管理職的なポジションを募集する案件と比べると、プログラマーを募集する案件は圧倒的に多くなっているからです。
実際とあるエージェントの案件を調べてみると、プロジェクトリーダーを募集する案件に比べて、プログラマーの案件は約7倍にもなりました。
案件数が多いということは単純に、こちらからある程度案件を選ぶことができて、希望通りの現場にありつける可能性が高くなるということです。
確かにもらえる単価自体は、マネージャー職の方が高く設定されています。しかし、フリーランスという立場で管理職的なポジションにつくというのは色々と大変です。
なぜなら、会社外の人間が管理する立場だと初めのうちは反発を受けやすく、信頼を得るまでに時間がかかることが多いからです。
プログラマーの案件だけでも、継続して途切れることなく続けていれば年収1000万も夢ではありません。
案件が途切れにくい以外にも、主にプログラマーが担う、いわゆる下流工程の案件には、様々なメリットがあります。
プログラマー案件のメリット
1、事業の全体像がわからなくても、やるべき仕事がわかる
案件先によってプロジェクトは異なりますが、プログラムするということに関しては、環境や言語の違いはあれど、やることは大して変わりません。
そのため、どの現場においてもスムーズに作業に入ることができ、即戦力として働くことができます。
管理職ではこうはいきません。
2、急な人員増員による求人が多く、面談が通りやすい
IT業界においてはプロジェクトが計画通りに進むことは少なく、納期が差し迫っているのも関わらず作業フローが半分以上残っているなんてこともザラです。
そうなるとエンジニアを増やすしかなく、エージェントに頼む、というわけです。
そうした案件は、質より量ではないですが、企業側もエンジニアのクオリティを気にするような余裕はありません。よって、面談が通りやすくなるのです。もちろん、それが十分な技術を持ったエンジニアであった場合には、現場から非常に喜ばれることでしょう。
そうした現場では結局、納期を伸ばさざるをえなくなることも多いのですが、フリーランスの立場からしてみれば、契約期間が伸びてその分稼げるようになるわけです。
3、様々な案件を通してスキルアップしていき、次の案件に繋げられる
フリーランスのエンジニアとして、あえて下流工程の案件だけに狙いを絞って参画していると、自然とプログラミングやコーディングの腕は上がっていき、IT市場においての人材価値も上がっていきます。ベーシックな言語だけではなく、最新のスキルを習得できるのでITスペシャリストとして第一線で活躍することができます。
案件を決める上で注意したいこと
プログラマーの案件はたくさんありますが、一つだけ注意してほしい点があります。
それは「エンド直」以外の案件は基本的に断るという点です。
エンド直の案件とは、クライアントとエンジニアとの間に、一つのエージェント以外の仲介業者を挟んでいないような案件です。
逆にそれ以外の案件は、複数の(場合によっては5社くらい!!)ピンハネ仲介業者を挟んでいることもあり、仲介業者の数だけ単価からマージンが引かれ、手元に残る収入は減ってしまいます。このことを知らずに自分の市場価値よりも低い報酬を受け取っているフリーランスも少なからずいます。
エージェントにはきちんと「エンド直」以外の案件は受け付けないと言っておいた方が良いでしょう。