IT業界未経験の人が持っておきたい資格

IT業界における資格の立ち位置とは、残念ながらあまり重要視されることが少ないというのが現実のところです。資格よりも経験が重視される傾向が相対的にも強い傾向があります。

しかし、こと未経験の人にとっては少し趣が違ってきます。経験が無いのが大前提となってきますから、持っている資格をアピールすることによって、より良い会社の面接に受かる可能性が広がってきます。

若い年代(20代〜30代中盤くらい)の方が未経験でIT業界に転職したい時、何もアピールするものが無いよりはITに関する資格を持っていた方が好印象を与えることは間違い無いのです。しかしそれ以上の年(40代以上)となってくると、いくら人材不足と言われているIT業界でも、資格を持っているからといって現場の経験が全く無いというのは厳しくなってきます。

まずはアルバイトでもなんでも良いので、現場の経験を積むことを先決としましょう。

IT未経験の人がとっておきたい資格3選

①ITパスポート

通称「iパス」などと呼ばれるIT系の資格の中では最もメジャーな資格です。累計で今まで応募した人が77万人もいるITの登竜門的な立ち位置の資格です。

ITパスポート試験を実施しているIPA(情報処理推進機構)によると、ITパスポートの定義とは【情報処理技術者試験の一試験区分であり、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験】としており、

「ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる」

と説明しています。

つまり、IT系の資格の中で国が認めてくれている1番初歩的な資格がITパスポートということになります。

よく、昔あった「初級シスアド」が「ITパスポート」になったと言われることがありますが、厳密には違います。IT系の初歩的な国家資格という点では同じなのですが、シスアドの方は技術者向けの試験なのに対し、ITパスポートは基本スタンスとしては全ての社会人に向けて行われるもっとも基本的な試験ということなので、ITパスポートの方が難易度的にも初級シスアドと比べて低いと言われています。

将来デキる技術者になるための足がかり的な存在として所得すると良いでしょう。

②基本情報技術者

ITパスポートがエンジニアになるためのステップ1的な資格だとすれば、基本情報者試験はステップ2と言える資格です。

正確な定義としては、経済産業省が主催する国家試験「情報処理技術者試験」、その中の区分の一つとなっており、この試験をクリアできれば「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」という評価を一般的には受けることができます。

ITパスポートと異なる点は、経営や管理についてもある程度の知識が問われ、プログラムの知識に関する問題も出題される点です。

ITパスポートと共に、IT未経験者が取っておきたい資格の一つです。

③マイクロソフト・オフィススペシャリスト

別名MOSと呼ばれる資格で、マイクロソフトのオフィスソフトであるExcel、Word、PowePointといったソフトにおける利用スキルを証明することが出来る資格です。

マイクロオフィスは導入していないところを探す方が難しいソフトであり、エンジニアとは一見無用のものとも思えますが、将来的にSEやPGを目指すのであれば、ヒアリングやプレゼンテーションでこれらのソフトを使うこともあるのではないでしょうか?

まとめ

ITエンジニアの仕事は何より知識よりも応用力が重要とされているため、これらの資格がクリティカルに転職や就職の場に有利に働くことは無いかもしれません。

しかし、20代後半くらいのIT業界未経験の人がエンジニアに挑戦するときにこれらの資格は持っていると人事の人に高評価を受ける可能性は高まるでしょう。

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