今回の目次
フリーランスの適正があるエンジニアの5つの特徴
1、プログラミング、コーディング作業が好きな人
長い間会社に勤める正社員という立場にいると、時間が経つにつれ新入社員が入ってきて、自然な流れで部下ができ始め、管理職という立場になっていきます。
IT業界においても例外ではなく、プログラマーからSE、SEからプロジェクトリーダー、マネージャーになるのが一般的なキャリアパスとなっています。
そして、出世をすればしていくほど、プログラミングやコーディングといった作業は減っていきます。
いうまでもなく、管理職となれば、部下の育成、進捗管理など、答えが一つではない対人関係といった、難しい壁が立ちはだかることになります。
これに加えて、メールのやり取りやドキュメントの作成などの事務作業や、打ち合わせや会議なども増えていくことでしょう。
これらをしょうがないことと割り切れる方は良いのですが、もともとIT全般やプログラミングが好きでこの業界に入ったような人は、仕事が苦痛に感じてきてしまうかもしれません。
フリーランスとしてプロジェクトに参画した場合、基本的にマネジメントは正社員の方が行うことが多いので、好きなだけプログラムやコーディングを行うことができます。
2、肩書きを気にしない、出世欲がない人
出世欲がない、などと書くと仕事に対する姿勢がなっていないように思われるかもしれませんが、そういうことではなく、いわゆる名声や名誉に対する興味がないということです。
フリーランスの人は年収が300万だろうが1000万だろうが、それを自ら公表でもしない限り端から見ればただの自営業者です。
クレジットカードの作成や、ローンの組み立てなどは問題ありませんが、いわゆる社会的信用という面においては、会社員と比べるとフリーランスは総合的に劣っている印象は否めません。
いろいろな業界の人脈を広めたい、という場面においても、会社の名前が入っている名刺とフリーランスとだけ書かれた名刺を使うのでは、相手側の印象も変わってくるでしょう。また、誰かと結婚するような時でも、結婚相手がフリーランスというよりも、会社員の方が向こうの親御さんも安心するでしょう。
しかし、そう言った肩書きにまつわるしがらみが嫌で、少しくらい収入が低くなっても、責任の伴う負荷の大きい仕事がしたくないという人も、一定数に存在するのも事実です。
3、自由を愛している
これは、休日や休み時間が多くなるという意味ではありません。むしろ、場合によってはフリーランスの方が、いつ仕事が途絶えるかわからないという不安から、ほとんど休むことなく仕事をしている、という方も多いかもしれません。
案件先での勤務体系にもよりますが、フリーランスの最大の醍醐味と言っていい特権は、時間の融通が効きやすい、ということです。
例えば納期さえ守れれば、いつ仕事を切り上げようが、休み時間を長く取ろうが文句を言われることはありません。会社の正社員と違って、残業することなく定時で帰っても文句を言われるようなことはないのです。
少し脱線しますが、例えば、好きなアイドルやバンドの追っかけをしている人がいるとして、どうしても行きたいライブがある、というような時、会社員とフリーランスを比べると、断然フリーランスの方が行ける可能性は高くなるのです。
4、好奇心が旺盛な人
いうまでもなく会社員として働いていると、仕事内容は違いこそすれ、事業内容は一つであることがほとんどです。
その点フリーランスは案件先の違いによって扱うテーマがそれぞれ違ってきます。ゲーム開発やホームページ制作、Eコマースやインフラ整備などなど、案件によって事業がガラリと変わっていき、その度に職場の顔ぶれも変わっていきます。
環境が次々と変わっていくことに抵抗がなく、それを楽しめるくらい好奇心が旺盛な方が、フリーランスに向いていると言えるでしょう。
5、副業がしてみたい人
4の好奇心と被っているかもしれませんが、会社員にないフリーランスの醍醐味として、副業することが可能、ということが挙げられます。
例えば、仕事内容を生かして、アフィリエイトサイトを作って副収入を得ることもできますし、案件先が土日決まって休みという方で自分のスキルに自信がある、という方は、プログラミングのセミナーなどを開くのもアリかもしれません。
会社員、フリーランス、正解も不正解もない
フリーランスのエンジニアの適正がある人の特徴を書いてきましたが、無理にフリーランスの道を勧めているというわけではありません。
人それぞれの特徴や適性があって、それにあった道を選択すれば良いのだと思います。
しかし、今の会社に違和感を抱えていて、上記の要素に当てはまる点が多いような人は、フリーランスに転身するという道も考えてみてはいかがでしょうか。。
最近では、エージェントなどフリーランスの活動をサポートしてくれる会社も多いですし、フリーランスという勤務体系に理解ある人も増えてきた気がします。
IT業界の人材不足が叫ばれ、エンジニアの売り手市場が続いている現在、フリーランスという職務形態に対するハードルは、以前よりもっと低くなっていると言えるのではないでしょうか。