ITエンジニアに向いていない人に当てはまる特徴5つ

最近、ITとは異なる業種・職種からITエンジニアになろうとしている人が増えています。

確かに日本の現在の状況は、近いうちに70万近くの人材不足が予想され、現段階でもIT人材が不足しているので、それに伴って需要が供給を完全に上回っている様な状態です。

そんな状況なのでITの求人は増え、案件に対する報酬も年々増えていっている傾向を筆者も感じています。

しかしだからと言って、早計に

「近い未来のIT人材不足は確定しているのだから、俺でも簡単になれるはず」

「実際ネットとかPCにあんまり興味ないけど、給料は悪くないし挑戦してみるか」

「プログラミングなんかの勉強はしてないけど、仕事しながら覚えて言った方が良いだろう」

などと言って転職活動を始めるのは危険です。

実際に未経験からエンジニアを目指すことはもちろん可能で、その様な方が理系出身の人よりも活躍する様なケースも少なくありません。

しかし、エンジニアに向いていない人が容易にその道を選んでしまうと、思った様に仕事が進まなかったり、現場を目の当たりにして辛さやしんどさを感じてしまったり、イレギュラーな勤務体系に疲れてしまったりして、結果として転職に失敗してしまう可能性が高くなります。

この様なエンジニア・エージェントの双方にとって不幸な事態を避けるために、今回はITエンジニアに向いていない人の特徴をご紹介します。

ITエンジニアに向いていない人の特徴

1、プログラミングやITに関することに興味がない・嫌い

当たり前なのですがほとんどの人が起きている時間のほとんどの時間を費やさなくてはならないのが仕事というものです。納期に迫られている様な時には徹夜も辞さない覚悟でやる必要があるのがIT業界。こんな長時間特に好きでもないことに費やすのは辛いことです。すぐに仕事がいやになってしまうでしょう。

その上、ITエンジニアには、常に進化し続けるテクノロジーの中で、常に新たな勉強をしていくことが求められます。最近の学習における研究によると、自分の興味のないことと興味のあることでは、記憶に定着する割合が全然違うことが明らかになってきています。

つまり、プログラミングやITにそもそも興味がないという人は、興味がある人と同じ時間勉強したとしても、成長する速度が遅くなってしまう可能性が高いということです。

要するに、仕事とは別に辛いながらも勉強したとして、同じ分勉強した人よりも成長速度が追いつかないというわけです。

これでは仕事が嫌になっても仕方ないというものです。

未経験の人は、まずはなんでも良いのでプログラミングなどに関する勉強や開発を経験しておくことをお勧めします。

2、考えることが苦手

システムを開発するにあたって必要になる能力とは、「ここをもっとこうした方が良いのではないか」、「こうした方がユーザーが使いやすいのではないか」などと課題や疑問を持ち、それを実際に行動に落とし込むような能力です。

請負や受託開発の場合においても、ただクライアントのいう通りに動いて手を動かしているだけでは良いものは絶対に生まれません。クライアントにこんなシステムにしたいという100%具体的な意志があることはまず無いからです。

クライアントと同じ目線に立ち、クライアントが求めるもの・ユーザーが求めるもの・絶対にあった方が良い機能などを一緒に考える必要があります。

こういった、ちょっとした知的好奇心が希薄だったり、想像力がなかったり、考えたり課題を解決することが不得意だったり苦手だったりする人は、エンジニアに向いているとは言い難いでしょう。

3、地味な作業や調査が苦手

テレビや映画に出てくるハッカーと呼ばれる人たちは、大きなトラブルに対して速く、カッコ良くPCをカタカタしながらも、素早く解決してくれます。

しかし、実際のITの現場はそのような華々しいことはなく、淡々と地味な作業をやっていく必要があります。しかも分からない人には全く分からない分野なので「こんなに時間かけているのにこれだけ?」などと心外なことを言われてしまう可能性すらあります。

地味な作業とはいえプログラミングとは試行錯誤の連続であり、何千行ものコードを見ながら「どこがおかしいんだ?」とエラーの原因を探したり、言語などについて分からないことがあればその都度ネットで調べたり勉強したりすることが求められます。

分かりやすく言うと人からあまり見られない場所で試行錯誤しながら粛々と説明しにくい作業を頑張る必要があるのがITエンジニアなのです。

それなりの我慢強さを持っていないと結構厳しい環境だといえます。

4、効率を求められない

プログラミングとは、それまで人間が手動で行ってきたことをさらに効率よくシステムを組むと言った要素が重要となってきます。

例えば初めはExcelで全部手打ちだったのがだんだん慣れて来て、関数を使うようになり、最終的にVBAに手を出してしまうようなことです。

ITエンジニアの仕事の大事な要素として、「どうやってもっと効率化していくのか」と言った疑問を常に考えることがあげられます。

俗に単純作業と呼ばれる「何も考えなくてもできて、ほとんど同じことを繰り返す仕事」が好きだったりするような人には、やはりエンジニアには向いてないと言うことが言えると思います。

5、ITに関する主体性・自発性が無い

そもそもIT業界に入りたいと言う人間が、若くても22歳くらいの(若者だったとして)、

「まだ本格的に勉強していない」「興味はあるけどまだ勉強していない」と言っている時点で主体性や自発性を疑われてしまいます。

特に今では、PCさえあればどこでも勉強・開発ができる環境です。ITの仕事に興味を持ちつつもいまだにプログラミングやITの勉強やプログラミングを始められない、という人は、本当に自分がITの仕事やプログラミングに興味があるのか自分自身に問い直した方が良いでしょう。

まとめ

これらの特徴に当てはまる人は絶対にITエンジニアへの転職を諦めた方が良いというわけではありません。

それに、これらの項目に当てはまる人でも違う形でモチベーションを持つことで(例えば、お金を稼ぐこと)自己実現を叶える方もいらっしゃると思います。

ただ、向いていない職業に就くことで、本来なら発生しない悩みや苦労を抱えてしまい、本人も周りの人たちも誰も得しない結果になってしまう可能性は減らした方が良いと思うのです。

今回あげた5つの項目に3つ以上当てはまる人は、一度自分のやりたい事の棚卸しをすることをお勧めします。

逆に、初めは当てはまったけどプログラミングの勉強を初めて見たら楽しさを見つけられた、みたいな人は、ITエンジニアへの道を目指すのも良いかもしれません。

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