厚生労働省のデータからSEの年収を独自に算出してみた結果…

今回はseの年収について厚生労働省のデータを元に計算し、調べてみたいと思います。

ご自身の年収と比べ合わせて、理想のキャリアプランを描いていきましょう。

SEの平均年収の算出方法

SE(システムエンジニア)と一言で言っても、業務は会社によりますし多岐に渡ります。

また、厚生労働省のデータにおいても情報通信業(=IT業界で良いと思います)における年齢別・会社の規模別・性別・学歴別に年収等のデータが記録されていて、SEという細かい職種についてのデータは存在しません。

情報通信業界で勤続年数5年〜14年をSEと定義する

SEとは普通の会社で言ったら部長とか係長みたいな管理職に相当します。

新人のうちからSEをやらされることもありますが、それは肩書きだけであって、実際の業務は先輩SEからの与えられた仕事をこなしつつ特定の言語のプログラミングスキルを磨いていくいわゆるプログラマー色の強い業務です。

一般的なSEに求められる定義といえばやはり、システムの開発にあたっての基本設計・要件定義・見積もりと言ったいわゆる上流工程の仕事ができることだと思います。

新人の状態からこれらのスキルを習得するまで約5年はかかると言われていますから、今回はSEの定義を情報通信業界(IT業界)で働く勤続年数5年〜14年の社会人と定義させて頂きます。

つまり、大卒の新卒が勤続年数5年たったとするとストレートでいったとしても27歳になっていますから、今回は、年齢層30〜44歳までの情報通信業界で働く男女の年収の平均を、SEの平均年収とする事とします。

SEの平均年収

情報通信業に属する男女合わせた30〜44歳まで労働者の所得内給与額(いわゆる給料)・年間賞与その他特別給与額(ボーナスその他)・労働者数はこちらになります。

所得内給与額 年間賞与その他 労働者数
30〜34歳 299.3 1039.8 907
35〜39歳 354.2 1402.7 1239
40〜44歳 418.9 1708.5 1311

(単位は千円)

この表を参考にすると、所得内給与額を12でかけた数字と年間給与を足した数がその年齢層の平均年収となります。

さらに平均年収を労働者で掛け、全体の労働者数で割れば30〜44歳までの平均年収=SEの平均年収が導き出されます。

集計した結果・・・

SEの平均年収は

580万円です!!

注釈を入れるとすると、厚生労働省のデータ上ちょっと年齢層が高めの集計になってしまったので、この数字よりは少し数字が低くなってくるかもしれません。

しかし、できる限り正確なソースを元に計算したのである程度の参考にはなるのではないでしょうか?

SEの年収をあげる方法

今回の集計方法の年齢層が高くなっていることを加味すると、年収550万くらいがSEの平均的な年収と見積もるのが良いかもしれません。

SEの方でこの年収より下回っている方は転職を考えるべきかもしれません。特に35〜44歳くらいの年代の方で下回っている場合は今いる会社がよほど居心地が良い以外は転職を考えるのが賢明といえそうです。

1、大企業/上層SIerに転職する

先ほどの年収のデータは会社の規模を考えずに集計したものであって、基本的に会社の規模が大きくなるほど給料の額というのは上がっていく傾向にあります。

具体的には従業員数が10〜99人が小規模企業/100〜999人が中小企業/1000人〜が大企業といった区分けとなっており、段々と平均給与も上がっていきます。

また、システム開発会社に勤めている場合は、その会社が「何次請合なのか」を調べた方が良いでしょう。

日本のエンジニアの派遣システムは、「多重請合構造」という悪しき慣習に染まっていて、下請けの下請け(孫請け)あるいは4次受け、5次受けといったケースも珍しくないのです。

当然、多重構造になればなるほど元の金額からマージンが取られ下のエンジニアに回ってくる給与は少なくなっていきます。

小規模企業で働いているエンジニアは大企業に、下層SIerの方は上層SIerの会社へ転職することが年収アップの近道となるでしょう。

2、フリーランスとなる

現在のIT業界はいわゆる人材不足で、この傾向はますます強くなってくると見られています。つまり、「特殊なスキルを持っていなくても、普通のスキルでも重宝され、人材獲得のために高額の給料を提示されることが多い」状況と言えるのです。

いわゆる「売り手市場」というやつですね。

そのような状況の中、待遇が良いならまだしも、良くない会社にいつまでも働いていくというのも勿体無い話です。

現在は、自分でクライアント先に営業することもなくフリーとしての仕事を探してくれるエージェントというものも多数存在します。

年収が低いと感じたら、ご自身のスキルを過小評価することなく棚卸しをして、フリーランスになって高年収を目指すというのも良いのではないでしょうか。

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