将来の事が突然不安になってしまったフリーランスのSEやプログラマーに届けたい名曲、5選

将来の事が突然不安になってしまったフリーランスのSEやプログラマーに届けたい名曲、5選

今回は何かと将来に対して不安を抱えてしまいがちなフリーランスのSEやプログラマーの方々に、今がどん底に思えても勇気とやる気が湧いてくる名曲5選をご紹介していきたいと思います。仕事が煮詰まった時や漠然とした不安にかられてしまった時にでも聴いてみてください。(筆者の個人的趣向により、洋楽ロック多めとなっておりますのでご了承ください)

Elvis Costello/(What’s So Funny ‘Bout)Peace,Love and Understanding

この曲は今は廃刊となってしまった某音楽雑誌の編集長が猛烈に好きだったのでよく覚えています。初めて聞いた時にすごいハッとさせられたのを覚えています。だってタイトルを意訳すると「愛や平和や相互理解について語り合うことがどうしてそんなにおかしいんだい?」というような内容ですから。なんてストレートな表現なんでしょう。人間は何かと愛だとか平和だとかそういう本質的な問題と向き合った時に照れてしまったり、斜に構えてしまったり、お題を変えてごまかしてしまいがちです。でもこの曲はそんな人たちに向けてどこまでも真っ直ぐに「そんな下らないプライドは捨てちまえ」と訴えかけます。

私たちの悩み事の多くは、大体の場合、自身の私的なプライドや思い込みによることが多かったりします。でもそんなことよりもっと身近な家族や友人や恋人のことを考えよう。そうすれば自然と悩みなんてどこかに行っちまうさとこの曲は私たちに言っているような気がします。

エルビスコステロの曲は全体的にJ-Popに似たキャッチーさがあって、洋楽が苦手の人にもオススメです。

あかり from HERE/クラムボン  THA BLUE HERB

この曲は北海道を拠点に活動するHIPHOPグループのTHA BLUE HERBと、日本のロックシーンで常に音楽好きや評論家から高い評価を受け続けているクラムボンの異色のコラボ曲です。タワレコのキャンペーンの一環みたいですね。

THA BLUE HARBのMC BOSS ILLTINOが書くリリックは、基本的にはBOSS自体、もしくは架空上の人物の極めてリアルで残酷で救いようのない現状を徹底的に描ききります。リスナーはただサンドバックのように打ちのめされへこまされます。でもBOSSは曲の最後でちゃんと希望を示してくれるので、リスナーはエイドリアンの声援を受けたロッキーのように立ち上がれます。この時のカタルシスは半端ないです。(もちろん希望ゼロの曲もあります笑)

この曲も基本的にはそのような歌詞なのですが、だいぶ希望成分が多めになっています。しかもそれがクラムボンの原田郁子が奏でる綺麗なピアノに乗っかってるもんですから当然心に刺さります。歌詞自体は全部名言と言っても良いくらいにいいこと言ってます。

Bob Dylan/workingman’s Blues#2


せっかくなので今ノーベル賞を受賞したとかで何かと話題になっているボブディランから一曲。ボブディランの功績うんぬんについては、歌詞に反戦的なメッセージを盛り込んだとか、ロックにエレキギターを始めて用いたとか、ジョンレノンに影響を与えたとかいう程度のことしか知りません。でも本人は文学やってるつもりなんてさらさらないでしょうから、今更ノーベル賞もらったって何も嬉しくはないでしょう。

ボブディランの詩はとても難解でどこにでもいる日本人の私には到底理解できません。でもまあ、何となく労働者の悲哀を歌っているんだくらいの解釈でいいんです。労働者のブルースを美しいピアノに乗せてディランがカッコよすぎるしゃがれ声で歌っている。それだけで十分です。

Instant Karma/John Lennon

続いてはビートルズが解散して少し時が経った1970年に書かれたジョンレノンの曲です。

「karma」=カルマ=運命というワードや、「We all shine on」=「私たちはみんな輝く」といったサビの歌詞を見ると、ちょっと宗教っぽい感じを想起してしまう方もいるかもしれません。

しかし全体の歌詞を見ればわかると思いますが、ジョンはありきたりなkarma=宿命みたいなものから自分を解放しろと言っています。もっと今を生きるんだ。俺たちはみんな輝けるんだから。みたいな声が聞こえてきます。

歌詞に「A Super Star  Well, right you are」=「そうさ、確かにお前はスーパースターだよ」なんて一節があります。世界的なスーパースターであるジョンレノンにそんなこと言われるって考えたらものすごい自己啓発になると思いませんか?

Deerhunter/Nothing Ever Happened


なんだか大御所ばかりになってしまった感があるのでここで誰も知らなそうな最近のバンドの曲を紹介します。

ディアハンターというアトランタ出身のジャンル的にはニューゲイザーと呼ばれるシーンを代表するバンドです。ニューゲイザーっていうのはマイブラに代表されるシューゲイザーと呼ばれるムーブメントが90年前後にあって、それがちょっとサイケよりになってブームが再燃したものです。多分(笑)。

この曲はある意味すごいです。何がすごいってサビの部分でひたすら「僕にはこれまで何も起こらなかった」と連呼されます。続いて「人生は瞬いている間に過ぎ去っていく」と締められます。こんな歌詞なんだから曲調はさぞかし暗い感じなんだろうとお思いでしょう。しかしそんなことはなく割と明るいテンポで現代のアンセムみたいに朗々と歌われています。

筆者はこの曲を聴いて「そうか!何もなくていいんだ!その発想はなかった!」と逆に勇気づけられました。ネガティブな歌詞を明るめの曲調に乗せることで、逆説的に「生に意味を求めすぎるな。」なんてメッセージまで読み取れる2000年代を代表する名曲です。

まとめ

なんだか歌詞重視で選曲してしまった感は否めませんが、音楽には一瞬で気分を変えてくれたり、違う景色を見せてくれたり、時にはそばに寄り添ってくれるような力があると思います。どんな人にも不安はつきものですが、フリーランスという道を選ばれたみなさんは特に、将来に対する不安を抱える場面も多いかと思います。そんな時はどんな曲を聴けば気持ちが上向くのか、リセットできるのかを考えてみて、ある種のルーティーンのような形で決まった曲を聴いてみるのもいいかもしれません。今回紹介した5曲のうち1曲でも、あなたにとってそのような曲になってくれたら幸いです。

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